最近話題の「陸軍貯油施設!金武湾タンクファーム」ってなに?
陸軍貯油施設とは?
陸軍貯油施設は、うるま市・沖縄市・嘉手納町・北谷町・宜野湾市にまたがっており、うるま市には、金武湾第1、第2、第3タンクファーム、天願ブースターステーションとこれらの施設を連結する幅30フィート(9.1m)の送油管敷設用地がある。
送油管は2本~4本。金武湾沖合の石油ポイントから送油されているという。
送油される油はJP-4(ジェット燃料)、MOGAS(ガソリン)、DFM(ディゼル燃料)、Aviation Fuel(航空燃料)、JP-1(ケロシン)、NOP(蒸留燃料)・・・。
上の写真が天願桟橋周辺の金武湾。
この先のどこかに、石油ポイントがあり、そこからパイプを通って天願ブースターステーションから金武湾第1、第2、第3タンクファームに運ばれ、そこからさらに沖縄市・嘉手納町・北谷町・宜野湾市へと続くということなのか?
地震が少ない沖縄だからありうる話だと思うが、その全体像を知ることはかなり難しそう。
送油管のほとんどが各市町の中心地、主要地を通過しているということ。日常生活道の地下にパイプが存在するということなのだろう。
陸軍貯油施設概要
所在地 | うるま市(字栄野比、字昆布、字天願、字川崎) |
管理部隊名 | 米国陸軍第10地域支援群司令部 |
使用部隊名 | 米国陸軍第505補給大隊、その他 |
面積 | 720千m2(全体数値 1,277千m2) |
基地従業員 | 102人 |
地主数 | 984人 |
年間賃貸料 | 14億300万円 |
主要建物及び工作物 | 建物・・・管理事務所、倉庫棟、ポンプ室、警護所、監視室、その他 工作物・・・送油管、上下水道、舗装道路、外灯、浄化槽、燃料貯油所、擁壁、岸壁、ドック、配電装置、消火施設、火災モニター施設、モノブイ(浮標)、その他 |
(うるま市のHPから詳細を抜粋)
軍用地というとどうしても嘉手納基地や普天間基地などを想像する方も多いと思いますが、こういった施設も多数あるのが軍用地です。
陸軍貯油施設!金武湾タンクファーム売り物件とその倍率
ここのところ目立った売り物件はみあたりません。
陸軍貯油施設!金武湾タンクファーム倍率
売買事例を探せませんが、銀行の軍用地評価倍率票を見ると45倍(北谷町を除く)となっている。
ということは、市場価格的には+10倍とみても~55倍程度で取引されている可能性がある。
有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)・PFOA(ピーホア)を含む消火汚水が施設外に漏れ出た!!
ピーホスとピーホアという聞いたことのない液体はアメリカ軍が消火剤として貯蔵しているらしく、つい先日も嘉手納基地周辺で流出が話題になった。
そして、今回は陸軍貯油施設「金武湾タンクファーム3」から流れ出た可能性があるということだ。
うるま市の天願桟橋に近い陸軍貯油施設「金武湾タンクファーム3」から10日、有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)・PFOA(ピーホア)を含む消火汚水が施設外に漏れ出た可能性があることが11日、分かった。11日夕に米側から防衛省を通じ、県やうるま市に連絡があった。
沖縄防衛局は米側からの情報として、「大雨の影響で、消火汚水が地上の防火用貯水からあふれ、付近の排水路からPFOS・PFOAを含む汚水が提供施設・区域外に流れたようだ」としている。
流出したのは10日午後4時46分ごろ。米側によると、最大650ガロン(2400リットル=ドラム缶12本分)が流出した可能性があるという。
防衛局は11日に米側から連絡を受け、県、うるま市、金武町、関係漁協に連絡し、現地へ職員を派遣。防衛局からは米側に安全管理の徹底、再発防止および速やかな通報の実施について申し入れた。
政府関係者によると、同日夕方、在日米大使館から外務省に、「6月10日にPFOS・PFOAを含む汚水が提供施設・区域外に流れたようだ」と連絡があった。外務省は環境補足協定に基づく立ち入りを求めており、米側と調整している。連絡が遅れたことについても米側に遺憾の意を伝えた。沖縄タイムス2021年6月12日より抜粋
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