シリーズ「普天間基地」第4回「橋下徹私案『IR(統合型リゾート)こそ、普天間基地跡地の解決策』①」

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「普天間基地」の移設案がいっこうに進まない中、「独自の私案」を提案しているのが、元大阪府知事・大阪市長などを務めたキャリアを持つ橋下徹氏。

まず橋下氏は、「普天間基地」問題を解決する糸口は、沖縄県民に早く「将来のビジョン」を示すことが重要だと持論を展開している。

普天間基地跡地に求められる「沖縄ビジョンX」

「普天間基地の辺野古移設については、移設反対派の玉城デニー氏が県知事に選ばれ、単純な辺野古移設案では、県民の賛成は得られない。
そこで大切なのは、辺野古移設後の普天間基地跡地に、沖縄県民の多くが希望する”沖縄ビジョンX”が必要。
そうすることで『普天間基地を早く辺野古に移設するんだ』という県民意識の流れを作ることができると、橋下氏はコメントしている」(テレビ局記者)

「IR(統合型リゾート)」こそ、「沖縄ビジョンX」に相応しい

では橋下氏は、”沖縄ビジョンX”に「一体何が相応しい」と考えているのか。

「それが『IR施設』。IRとは、統合型リゾートのこと。カジノ単体の施設ではなく、高級ホテル、国際会議場、国際展示場、高級ブランドを扱うショッピングモール、映画館、コンサートホール、劇場、アミューズメントパーク、美術館などを併設した大規模なリゾート施設を作ることこそ、普天間基地問題を解決する”ビジョンX”と語っている」(前出・テレビ局記者)

これがいわゆる「MICE(マイス)」。

つまり、Meeting(会議・研修)、Incentive(招待旅行)、Conference(国際会議、学術会議)、Exhibition(展示会、イベント)施設であり、文化的施設も充実しているため、アジアだけでなく欧米からも観光客が訪れ、まさに”アフターコロナ”の時代に相応しい、沖縄のインバウンド戦略というわけだ。

「IR」にかかる資金を賄うのが「カジノ」

実際に、米軍牧港補給地区米軍基地「キャンプ・キンザー」返還跡地に、IRを誘致しようという声もあった。
しかし、普天間基地跡地は海に面してロケーションも抜群。
IRの立地場所としてはまさに最適。
しかも高台の平地という地の利にも恵まれている。

「普天間基地跡地の面積は、480.5ヘクタール。
これは、東京ドームおよそ103個分の巨大な敷地。
ここを統合型リゾート施設にして最大限に有効活用した場合、基地返還後の経済効果試算の32倍どころではすまないと言われている」(前出・テレビ局記者)

しかし統合型リゾート施設を非日常感溢れる”ワクワクする空間”にするためには、かなりのお金を投じなければならない。
そのあたりの収益を賄うのが、外国人の富裕層の集客が見込める「カジノ」。
しかしギャンブル依存症への懸念など、「カジノ」にはどうしても悪いイメージがつきまとっているのも事実である。(次号へ)

(参考文献:「沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。」(橋下徹))

普天間基地跡地にIRを

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