ホワイト・ビーチ│自衛隊が他国間の共同訓練に参加 何かと注目を集める「ホワイト・ビーチ」

ホワイトビーチ

沖縄県の勝連半島の先端部に位置するこのホワイト・ビーチは、在沖米海軍艦隊活動司令部の管理下に置かれています。
ホワイト・ビーチには幅24m、長さ850mの米海軍A桟橋、幅24m、長さ450mの米陸軍B桟橋の2つの桟橋があります。主として、第7艦隊の兵站支援港、同艦隊第76機動部隊第1水陸両用部隊の母港として、燃料及び物資の補給や軍需物資の積み降ろし港として使用されています。

また、原子力艦船が休養、補給及び維持のため寄港するほか、平成12年7月の強襲揚陸艦エセックスの長崎県佐世保基地への配備に伴い、同艦の洋上訓練の際の兵員、装備、弾薬等の補給基地として同艦がホワイト・ビーチに寄港するようになりました。

「ホワイト・ビーチ」のある「うるま市」とは!?

うるま市は、那覇市、沖縄市に次いで沖縄県で3番目に人口が多い都市。2005年(平成17年)4月1日に具志川市、石川市、中頭郡勝連町・与那城町の2市2町が新設合併し誕生しています。
うるま市は沖縄本島中部の東海岸に位置して、唯一、金武湾と中城湾に面する地方自治体。勝連半島と8つの島を有し、伊計島・宮城島・平安座島・浜比嘉島・藪地島の5島は海中道路や架橋によって結ばれているため、勝連半島からの通行が可能。特に、勝連半島と平安座島を結ぶ全長4.7kmの海中道路はドライブコースとして人気のスポットです。
その一方で勝連半島の先端部には在日米軍の港湾施設ホワイト・ビーチ海上自衛隊沖縄基地があることでも知られています。
うるま市北部には、キャンプ・コートニー、キャンプ・マクトリアス、金武湾第1、第2、第3タンクファーム、天願ブースターステーションなどの基地があり、基地外に住んでいる米兵もたくさんいるため、所謂「米賃」が多いエリアとしても知られています。

「ホワイト・ビーチ」の歩み

1941年、旧日本軍が陸軍戦車部隊の駐屯地としてホワイト・ビーチを使用。1945年4月、米軍により占領され使用されて来ました。しかし沖縄の本土復帰に伴い1972年5月15日、ホワイト・ビーチ港海軍施設、勝連半島陸軍地区、ホワイト・ビーチ貯油施設、嘉手納第2サイト、西原陸軍補助施設 Bサイトが統合され、「ホワイト・ビーチ地区」として引き続き、米軍に提供しています。その一方で、西原第2陸軍補助施設の約 275,000 ㎡が海上自衛隊沖縄基地隊に引き継がれています。
ホワイトビーチ

「ホワイト・ビーチ」では、米軍と自衛隊が一体化

ホワイト・ビーチは、1972年の沖縄返還から604回(2021年1月7日現在)原子力空母や原子力潜水艦の寄港を許しています。それに対してうるま市は、原子力軍艦の寄港中止を日本政府に要請し、寄港を容認している国の責任において避難訓練の実施や放射能防護器材等の整備を求めています。
ホワイト・ビーチ地区の北側の「ホワイト・ビーチ港海軍施設」が、沖縄返還条約で海上自衛隊に移管され、沖縄における拠点「沖縄基地隊」の本部となりました。さらにホーク・ミサイルが配備されていた「西原第2陸軍補助施設」は、陸上自衛隊の勝連高射教育訓練場「勝連分屯地」に移管され、ミサイル基地を引き継いでいます。これにより、この一帯にアメリカ海軍と陸軍、そして日本の海上自衛隊と陸上自衛隊が隣接して存在。事実上米軍と自衛隊の一体化した動きを可能なものにしています。
海上自衛隊沖縄基地

2021年、自衛隊が多国間の共同訓練に参加

2021年8月22から26日にかけて、自衛隊は沖縄東方・南方海域などで米、英、オランダ軍などと複数の共同訓練を実施。25日、多国間訓練に参加したとみられる英海軍のヘリ「リンクスワイルドキャットHMA2」1機が宜野湾市の米軍普天間飛行場に飛来。米海軍の揚陸艦「ニューオリンズ」のうるま市の米軍ホワイト・ビーチへの入港も確認されています。

さらに、英空母「クイーン・エリザベス」と自衛隊が日本周辺で共同訓練を実施するのは初めてのこと。これは英国が「香港国家安全維持法」を強行した中国をけん制する狙いがあると思われます。今後も日英間の安全保障協力を推進することで、「日英同盟」復活の見出しも新聞などでは躍っています。さらに相互運用性の向上を目的に自衛隊のヘリが同空母へ、同空母ヘリと米軍のオスプレイが日本の護衛艦「いせ」に着艦するなど、日米英の戦闘機も共同訓練を行なっています。

SSM部隊配置!陸上自衛隊勝連分屯地に「地対艦ミサイル部隊」を配備

そんな中、防衛省はうるま市の陸上自衛隊勝連分屯地に地対艦ミサイル(SSM)部隊を配備する方針を固め、うるま市に計画を伝えました。沖縄本島へのSSM部隊配置は初めてのこと。奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島の4拠点態勢で島しょ防衛を強化。中国の海洋進出を念頭に、対応力を高める狙いがある模様。今後もますます「ホワイト・ビーチ」が注目を集めことは必至のようです。
陸上自衛隊勝連駐屯地

軍用地「ホワイト・ビーチ」の詳細データ

所在地  うるま市(勝連平敷屋)
面積 1,568千m2
地主数  1,505人
年間賃貸料 10億6千万円
基地従業員 103人
管理部隊名  在沖米海軍艦隊活動司令部、米国陸軍第10地域支援群司令部
使用部隊名  第7艦隊第76機動部隊第1水陸両用部隊司令部、在沖米海軍、艦隊活動司令部ホワイト・ビーチ事務所、米軍運輸管理部隊、米陸軍第505補給大隊、その他
主要建物及び工作物 【建物】 管理事務所、将校宿舎等、将校クラブ、倉庫等、修理工場、消防舎、売店、警衛所、ポンプ室、その他
【工作物】 A浅橋(幅24m×長さ850m)、B浅橋(幅24m×長さ450m)、保安柵、水道、汚水管、送油管、駐車場、ヘリパッド、防波堤、オイルタンク、その他

ホワイトビーチ倍率

残念ながら売り物がまったくみあたりません。
値上率がかなり高いということもあり、表に出る前に取引されてしまいます。
ちなみに銀行評価倍率はC地区で50倍。
ということは、嘉手納飛行場と一緒で60倍近くの物件があってもよさそう。
記事にも書いているように、重要拠点であることは間違いない「ホワイトビーチ」売り情報があったら積極的に買うことをお勧めします!
ただし、前回も書いていますが軍用地投資は目的を持ってという鉄則を忘れてはいけません。
人気があって倍率が高くても、評価価値や固定資産税評価などその人の目的によって見る場所が違ってくると思いますのでしっかり考える必要はあると思います。

ホワイトビーチ物件

うちなーらいふ、グーホームへの掲載はありません。
ホワイトビーチ売りたい地主さんいませんか~

軍用地研究会メンバー募集
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